破滅派21号「ノワール」

破滅派

¥1,000

ノワール……黒い、暗い(フランス語)

ロマン・ノワールやフィルム・ノワールの語で確かな人気を誇るジャンルのアンソロジー。 破滅派ならではの多彩な「暗さ」がここにある。創作 9 編と映画紹介。

2024年5月19日文学フリマ東京で販売開始。

在庫あり

発行者: 破滅派 発売日: 2024.05.19 長さ: 140ページ 書店注文: 可能 カテゴリー: タグ: , , , , , , , , ,

説明

創作

  1. 「森に棲む者 」【山荘×ノワール】 松尾模糊
  2. 「ラストワンマイル」【SF×ノワール】 高橋文樹
  3. 「血の接吻」【上海×ノワール】 大猫
  4. 「廃兵」【愛国×ノワール】 Juan.B
  5. 「ひとでなし」【サイコパス×ノワール】 曾根崎十三
  6. 「ライトキーパー」【モキュメンタリー×ノワール】 小林TKG
  7. 「画狂老人卍」【時代劇×ノワール】 山本雨季
  8. 「フィスト」【地下格闘技×ノワール】 諏訪真
  9. 「オーディナリー・ワールド 」 【児ポ×ノワール】 諏訪靖彦

映画紹介

「フィルム・ノワール はじめの10選 」 藤城孝輔

ノワール映画初心者向けに古典的フィルム・ノワールを映画研究者が紹介。

序文

ノワールという言葉は特に映画界で普及していて、「韓国ノワール」といったようにある種のダークでハードボイルドな雰囲気をまとった作品を形容するために使われる。「フィルム・ノーワル」という言葉がフランス語であるのは、一九四〇年代に大量に作られた犯罪映画の一群にフランスの映画批評家たちが注目し、フィルム・ノワールと呼んだからだ。フランスにはもともと暗黒小説(ロマン・ノワール)が存在していたので、その類推からつけたのだろう。大量生産で撮影様式も圴一だったのが、チープかつ類型化の原因でもあるらしい。

安っぽさと暗さは時代とともに変遷するが、それらの要素をまとったノワールに惹きつけられる人たちはどの時代にも一定数いるだろう。そんなマイノリティの方に、ぜひ破滅派が提供するノワール・アンソロジーをお楽しみいただきたい。アンソロジー収録作は全九編。山荘、SF、上海、愛国、サイコパス、モキュメンタリー、時代劇、地下格闘技、児童ポルノといった要素でノワールを料理している。映画研究の専門家である藤城孝輔氏にはノワール映画入門を寄稿してもらった。「チープでダーク」はある意味で破滅派の専売特許だ。闇鍋にも似た本書を自信を持っておすすめする。

高橋文樹

追加情報

重さ 0.3 kg
サイズ 21 × 14.8 × 0.9 cm

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